ペンタブレットについて

※注意※このカリキュラムではぺンタブレットを用意する必要はありません。マウスの操作で十分に学習が可能です^^

絵を描かないデザイナーでも1台あると便利なのが、ペンタブレットです。

一般的には「お絵かき用」に思われていますが、フォトショップで人物を切り抜いたり、イラストレーターのベジェ曲線などの自由曲線にはペンタブレットが活躍します。もちろんフォトショップやイラストレーターだけではなく、アニメや漫画を描くソフトで有名なクリップスタジオを使用されている方の中にもwacom(ワコム)愛用者がたくさんいます。

このペンタブレットのメリットは、ドローイング系やデザイン系のお仕事では何時間もマウスを握り、中指でクリックするのは、手、腕、肩に負担をかけてしまうのですが、ペンだと小さな力でクリックするので負担が軽減されるなどのメリットがあります。またペンの使用感が他のタブレットよりもはるかに気持ちよく、Apple pencilにはない自然なペンの感覚があったりします。

Mac製品などはミラーリング機能がありipadとMac bookをbluetoothでつないでフォトショップやイラストレーターを使用することができるのですが、これはとても使いづらいです。

初めは期待していた機能だったのですが、全くもってwacomにはかないませんでした。

選び方の基準としては、もし絵を描くことを重視するならwacomやipad、絵は描かないけどフォトショップやイラストレーターをもっと楽しく使用したいなら wacomを選んでいけばOKです。

またタブレットに液晶が付いていて、画面が映るタブレットは「液タブ」、画面に液晶がない単なるタブレットは「ペンタブ」と呼ばれています。

wacomは大きく分けて3つのモデルがある

(1)cintiq(シンティック)シリーズ

cintiq シリーズは液タブモデルです。

板に画像が表示されるので直接的な感覚がとにかく気持ち良いシリーズです。

フォトショップやイラストレーターで使用するくらいであれば、ここまで必要ないかもしれませんが、絵を描かれる方は普段描く絵のサイズくらいの大きさの画面や、それ以上のサイズを選ぶと良いでしょう。

最上級モデルのことだけあり、描き味と感触はwacomの中でも一味違います。(筆圧8192レベル)

小さいとのびのびと描けない・・・なんてこともありますが、逆にそれほど大きな絵を描かないのに22インチモデルくらいを購入してしまうと結構大きすぎて面倒になってきます。また場所がないなんてこともあるかもしれませんので、サイズ選びは慎重にしましょう。

(2)intuos(インテュオス)シリーズ

intuosは液晶ではないタブレットのシリーズです。

液タブではないタイプですが、絵を描かない人であればこれが一番使いやすく価格的にも安価です。またbluetoothで接続もでき、タッチONにするとしてトラックパッドとしても使用できます。

intuosにはproとノーマルがありますが、intuos proとノーマルはペンが全然違いますので、書き味が違うと思えば問題ありません。このペンの感触や反応はペンタブにとって、とても重要ですので、使用頻度や使用方法によってもどちらがいいか変わってきますが、プロとして一つ買うならやはりproをオススメします。(pro:筆圧8192レベル/ノーマル:最高4096レベル)

液タブは必要ないけど、たまにイラストを描きたい方で、液タブよりも少し安価に抑えたい方はproがオススメです。

また、それほど使うかわからないけれど、ひとまず持っておきたい方や、イラストも描くわけではない方はintuosでも問題ないかと思います。 

(3)one(ワン)シリーズ

oneは2つ種類があるように感じますが、メインは液晶付きのwacom oneです。

one by wacom の書き味は proではないintuosと同様です。

液晶のoneシリーズはcintiqまで高額だと手は出せないけれど、まず手始めに液タブを使ってみたい方向けです。(筆圧4096レベル)

cintiqで13インチだと10万ほどしますが、液タブのoneであれば半分程度の価格で購入することができます。価格だけでなくペンも違うので書き味は変わってきますが、ひとまず液タブ初心者ならオススメです。

ipad、ペンタブ、板タブの使い分け方

使い分けは大きく分けて3つとなります。

(1)アニメ系を描く方

アニメのようなイラストを描く方に人気なのは「液タブ」です。

そして一緒に使うと便利なアプリはClip Studio(クリップスタジオ)です。

この2つが定番中の定番となります。

特徴はとにかく「生っぽい」下書きのライン。

アナログで描いた画像を取り込んで、下書きにして書いている方もたくさんいます。

ただし液タブはサブモニター的に使いますので、パソコンに接続する必要があります。

最近はoneなども販売されており、安価にもなってきています。

cintiqだと少し手が出なかった方もぜひoneを試してみてください。

(2)アナログ感のあるイラスト

水彩系やその他のアナログ感のあるイラストは、ipad(+Apple pencil)とProcreate(プロクリエイト)がおすすめ。

Clip Studioでも問題ないのですが、procreateはやはりアニメよりのものが多いので、タッチ的にはあまりオススメできません。

しかしprocreateなら、海外でたくさんオリジナルペンを販売しているので、お気に入りを見つけることもできます。

またアプリが安価で、ipadなら屋外で絵を描くことも可能です。

外出が多い方、ipadと時間を過ごすことが多い方は、ぜひこちらを試してみてください。

フォトショップでも描けないことはないのですが、フォトショップは基本的に「画像編集ソフト」です。絵を描くのであれば、線の伸びやかさが綺麗な「お絵かきソフト」と呼ばれるものを使用した方が、遥かにストレスがありません。

procreateで描いたイラストをpsdにして、フォトショップで編集することも可能なので、とてもオススメなソフトです。

(3)イラストレーターのみのイラスト

イラストレーターのみでイラストを描きたい方は「板タブ」か「液タブ」です。

個人的にはパソコン画面をみて板タブを使用するのに慣れているので、板タブで良いかと思っていますが、写真をトレースしてイラストレーターのデータにしたい方は「液タブ」が使いやすいかもしれません。

イラストレーターでもどのような使い方をするのかで若干変わってきます。

※このカリキュラムではぺンタブレットを用意する必要はありません。マウスの操作で十分に学習が可能です

※今後の自身の活動次第で検討していきましょう