「素材サイトについて」のレッスンでお話をしたように、現在は様々な素材サイトがあり、使用することでクオリティが高く、時間短縮にもなるというメリットがあります。
しかし、どうしても同じタイプのアイコンを使いたいけれど探しても見つからない・・・ということは多々あります。
その際に、初心者の方は何となく目的にあった画像などを使用し、つなぎ合わせて1つの制作物を作ってしまうことがあるのですが、この方法は出来るだけ避けましょう。
理由は、統一性のない素材を1つのデザインのあちらこちらに使用してしまうと、全体のバランスが崩れ、ツギハギをしたようなデザインができてしまうからです。
例えばラインを生かしたイラストを使用したけれど、素材が見つからない理由で途中から、ラインの無いフラットなデザインのイラストを使用したり、またはその逆の場合のことです。
ひとつのデザインには「同じタイプの素材を使用する」ということを常に考え、ない場合は自分で作成するスタイルで仕上げていきましょう。
この2つは見るからにタイプの違う素材だということがわかるかと思いますが、これに人物の素材を合わせてみます。
これは注射器がラインを特徴とした素材なのに、マスクをしている人物はフラットなラインのないデザインになっています。この2つを組み合わせると、少し違和感が出てしまいます。
しかし先ほどのフラットなデザインの注射器と合わせるとどうでしょう。
こちらの方がどちらもフラットなデザインで相性が良くなります。
このように使う素材は同タイプの素材を使うようにしていくと全体のバランスが取れてくるのです。
しかし、先ほどの注射器にフラットデザインの男性を一緒に並べたいが素材がない・・・
そんな場合はどうしたら良いでしょうか?
こんな時はイラストレーターで素材を作成します。
先ほどのフラットなデザインの男性と組み合わせるよりも、デザインのタイプも色もマッチする形になり、違和感を感じなくなりました。
比較するとこのようになります。
アイコンなどの素材を作るのにはポイントがあります。
そのポイントはイラストレーターを使用するということです。
素材にはjpgのような画像データと、ai、eps、svgなどの拡張子がついているベクターデータがあります。
ベクターデータをフォトショップで開くと画像として表示されてしまうのですが、イラストレーターで開くとパスで成り立ったデータになっており、さらに縮小拡大しても劣化しないというメリットがあります。
そのようなベクターデータを使用すればアイコンなどのイラストデータを簡単に変更することができます。
もちろんイラストを変更する際には、どのようなタイプのイラストに合わせるのか?
ということが大切になってきますので、あなたが選択した素材の特徴をしっかりと把握することが大前提となります。
このように「ない素材は作る」ことにより、闇雲にそれっぽい素材を選んでデザインの統一性を崩すことなく、トータルバランスの良いデザインを制作しましょう。
上記の内容を参考にして、素材のリメイクにチャレンジしてみましょう。